飽和曲線(Saturation Curve)の完全解説
はじめに
広告費を2倍にしても、売上は2倍にはなりません。これは収穫逓減の法則(Diminishing Returns)として知られる現象で、マーケティングにおける最も重要な原則の一つです。
「最初の100万円」と「1億円の上に追加する100万円」では、得られるリターンが全く異なります。飽和曲線は、この非線形な関係をモデル化するための概念です。
飽和曲線(Saturation Curve)は、広告応答曲線(Advertising Response Curve)とも呼ばれ、MMMにおいてアドストックと並ぶ2大変換関数です。
なぜ飽和効果が生じるのか
主な要因
| 要因 | 説明 | 具体例 |
|---|---|---|
| リーチの飽和 | ターゲット層への到達が上限に近づく | TV広告で視聴者の大半にリーチ済み |
| 記憶の飽和 | 繰り返し接触による限界効用の低下 | 同じバナーを10回見ても記憶に追加情報なし |
| 市場の飽和 | 需要の天井に近づく | 購入可能な顧客がほぼ購入済み |
| 広告疲れ | クリエイティブの陳腐化 | 同じ動画広告への反応率低下 |
| 競合の反応 | 広告増加に対する競合の対抗施策 | 競合も入札単価を上げてCPCが高騰 |